新型コロナワクチン、2023年度も無料接種継続で調整。高齢者などは年2回、それ以外は年1回接種。

22日に開かれた第44回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、新型コロナワクチンの無料接種継続と、重症化リスクの高い高齢者などに対し、5月からと9月からの2回の接種を行う方針が了承されたとのこと。

ワクチン無料接種継続 高齢者ら年2回の方針了承 厚労省分科会 | NHK
【NHK】新型コロナワクチンのことし4月以降の接種のあり方について検討する厚生労働省の専門家による分科会が開かれ、今の無料での接種…
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31198.html

来年3月までの方針をまとめると、以下のようになります。

  • 高齢者・基礎疾患がある人など重症化リスクの高い人、およびそうした人と頻繁に接触する医療従事者・介護従事者に対して、希望する場合は5月から8月にオミクロン株対応ワクチンを接種する。
  • 上記の高齢者なども含むすべての人に対して、希望する場合は9月から12月にかけて接種を行う。使用するワクチンについては、4月以降に決定する。
  • なので、高齢者などは年に2回のペースで接種、それ以外の人は年に1回の接種ができる、ということになる。
  • 重症化リスクの高くない人については「接種勧奨」や「努力義務」を適用しない。

高齢者の多くは昨年11月~12月ごろにオミクロン株対応ワクチンを打っているので、そこから半年ほど経てば効果が下がり、感染者・重症者・死者が増えるのではないかと思っていたのですが、主に重症化予防効果を維持するために5月から再び接種できる方針となりました。

一方、「接種勧奨」「努力義務」は適用しないとのことで、若年層はもうワクチンを打たなくても良いというムードになりそうなのが問題であるように思われます。既にオミクロン株対応ワクチンまで打った人はともかく、12歳以下の子供や幼児などは1度も接種していない率が極めて高いわけで、今後、「脱マスク」などの感染対策緩和ムードが広がれば、新型コロナに感染して重症化したり、後遺症に苦しむ子供が増えるのではないかと懸念されます。未接種の人、特に子供の接種率を上げるような方策があればいいのですが。

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