塩野義の新型コロナ治療薬「ゾコーバ」、追加調査で後遺症45%減少と発表。「役に立たない」と言われていたが、本当なら「大逆転」か?

塩野義製薬が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬「ゾコーバ」の臨床試験に参加した人の6か月の追加調査で、のどの痛みや倦怠感などの症状が継続するリスクが、プラセボ(偽薬)投与群と比べて45%減少したと発表しました。物忘れや不眠といった神経症状も33%減少したとのこと。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬 エンシトレルビル フマル酸によるウイルス力価の 早期陰性化ならびに罹患後症状(Long COVID)の発現リスクに対する低減効果について ―国際学会CROI 2023において新規データを発表―
塩野義のコロナ薬「ゾコーバ」、追跡調査で後遺症のリスクほぼ半減:朝日新聞デジタル
 塩野義製薬は22日、新型コロナウイルス感染症の治療薬「ゾコーバ」の臨床試験(治験)に参加した人の6カ月間の追跡調査で、のどの痛みや倦怠(けんたい)感などの症状が継続するリスクが、プラセボ(偽薬)を服…

これまで、ゾコーバについては「症状消失までの時間を24時間短縮するだけ」「ラゲブリオやパキロビッドがあるのでゾコーバを使う意味が見いだせない」など、使用に否定的な医療関係者も多くいました。しかし、今回の発表内容が事実であると確認されれば、ゾコーバに対する評価は見直されそうです。

日本は他の主要国と異なり、まだ新型コロナに感染していない人の割合が高い状態です。しかし今後、感染対策の緩和が進み、感染者は増加するでしょう。そうなれば、やはり他国と同様、どうしても新型コロナ後遺症に苦しむ人が増えてしまいます。政府は200万人分、1000億円のゾコーバを購入したとのことですので、これが有効に活用されれば、後遺症患者をいくらかは減らすことができるかもしれません。続報に期待します。

塩野義製薬のコロナ薬「ゾコーバ」、政府購入で1000億円 - 日本経済新聞
塩野義製薬は30日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比49%増の1700億円になりそうだと発表した。最高益を計画していた従来予想から、さらに280億円上方修正した。22年11月に厚生労働省が緊急承認した新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」は日本政府が200万人分を購入、10〜12月期に1000億円の売...

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