新型コロナの影響により、2020年の「がん検診」の受診率が減少したとの調査結果。がんの発見率・死亡率に与える影響が懸念される。

以下の研究で、新型コロナが蔓延し始めた2020年の「がん検診」の受診率が低下したという調査結果が出ています。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1877782122002181

2017年~2019年度と比較して、2020年度は以下の通り、がん検診の受診率が減少した。

  • 上部消化管造影検査(バリウム検査)による胃がん検診(282万人→191万人、-32.2%)
  • 乳がん検診(310万人→257万人、-17.2%)
  • 肺がん検診(7. 92万→659万、-16.7%)
  • 大腸がん検診(842万→730万、-13.4%)
  • 子宮頸がん検診(426万→377万、-11.6%)
  • 内視鏡による胃がん検診(102万→93万、-9.0%)

検診率の減少により、がんの発見が遅れる人が増えることが懸念されます。コロナ禍で各種検診を避けていた人は、早めに検診を受けるべきでしょう。

参考(随時追加)

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