0~17歳が新型コロナ感染症(COVID-19)に感染すると、さまざまな病気になるリスクが上がるという研究結果。

2020年3月1日から2022年1月31日の間にCOVID-19が確認された0~17歳のアメリカの小児および青年781,419人と、感染が確認されていない234,257人と比較した研究の結果が出ています。

Post–COVID-19 Symptoms and Conditions Among Children and...
This report describes the potential of post-COVID symptoms and conditions among children and adolescents.

以下の通り、さまざまな病気のリスクが高まるとのこと。

  • 急性肺塞栓症:2.01倍
  • 心筋炎および心筋症:1.99倍
  • 静脈血栓塞栓症:1.87倍
  • 急性および詳細不明の腎不全:1.32倍
  • 1型糖尿病:1.23倍
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/pdfs/mm7131a3-H.pdf より

新型コロナに感染しても子供は重症化しにくいとは言われますが、このように他の病気のリスクが高まるという結果をみると、より長期的な影響が心配になります。新型コロナウイルスは様々な臓器に感染するという話もあり、将来ある子供・若者を無用なリスクに晒すことは避けたいと思うのは当然でしょう。なおこの研究では、対象となるすべての小児・青少年に対し、ワクチン接種を含むCOVID-19予防策が重要だとしています。

たとえ多くが軽症で済むとはいえ、まれに重症化することもあり、今後の影響も未知数なので、若年であってもワクチン接種、マスク着用、3密の回避といった予防を続けることは必要でしょう。子供へのワクチン接種率が伸びていないようですが、今後上がっていくことを期待します。

コメント