以下の研究において、イギリスで2010年3月1日から2021年3月1日までに新型コロナに感染した患者17,871人と、傾向をマッチさせた非感染対象者35,742人を比較したところ、新型コロナ感染者は塞栓症・心不全・脳卒中などの心血管疾患のリスクが増大していたという結果が出ています。
新型コロナで入院した患者では以下の通りリスクが増大。
- 静脈血栓塞栓症(VTE): 27.6倍
- 心不全: 21.6倍
- 脳卒中: 17.5倍
- 心房細動(AF): 14.9倍
- 心膜炎: 13.6倍
- 心筋梗塞(MI): 9.9倍
- 全死因死亡: 118.01倍
入院はしなかった新型コロナ患者でも以下の通りリスクが増大。
- 静脈血栓塞栓症(VTE): 2.74倍
- 全死因死亡: 10.23倍
「新型コロナは血管にダメージを与える」といった話は、2020年初頭の新型コロナ蔓延初期から言われていましたが、実際のコロナ患者のデータからも裏付けられるようになってきました。新型コロナは既に世界に広がり、日本でも「いつ感染してもおかしくない」状況ですが、やはり感染しないに越したことはないと思わされる結果です。
入院した患者で全死因死亡リスクが118.01倍、入院していなくても10.23倍というのも、なかなか恐ろしい結果だと感じます。日々発表される「新型コロナ患者の死亡数」は、ほぼ「療養期間中の死者数」なので、実際に新型コロナの影響で死亡した人はずっと多い、という話と一致する結果です。実際、都道府県別に新型コロナ死亡数と超過死亡数を見ると、「コロナ死が1人増えると超過死亡が2人強増える」という分析もあります。
日本のコロナ禍の超過死亡とコロナの流行、ワクチン接種の関係について、|wakuwaku3
最初に 日本の超過死亡発生時期がワクチン接種と関係しているためワクチンが超過死亡の波を起こしているという主張が以前から広くみられるのでこれがありえない事を色々な観点からノートで説明してみました。 mRNAワクチンでは心筋炎のリスクが上昇する事が知られていますが致死的な事例は極めて稀とされ他に様々な客観的な医療記録と接...
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