新型コロナワクチン接種と帯状疱疹リスク増加との関連は見つからなかったという、新たな研究結果。

アメリカにおける新型コロナワクチン接種者約200万人を対象としたコホート研究で、新型コロナワクチン接種後の帯状疱疹の発生比率は0.91であり、リスクは増加しないことが示されました。

Assessment of Herpes Zoster Risk Among Recipients of COVID-19 Vaccine
This cohort study uses data from a US national claims database to assess whether COVID-19 vaccination is associated with herpes zoster infection.

以下、概要の結果および結論部分のDeepL翻訳です。

結果 調査期間中にCOVID-19ワクチンのいずれかの投与を受けた2039 854人のうち,平均(SD)年齢は43.2(16.3)歳,1031 149人(50.6%)が女性,1344 318人(65.9%)が白人となった。これらのうち、帯状疱疹と診断された1451人(平均[SD]年齢、51.6[12.6]歳、845人[58.2%]女性)が一次SCRI分析に含まれた。SCRI 解析では,調整後の COVID-19 ワクチン接種と帯状疱疹のリスク増加は関連しなかった(発生率比,0.91;95% CI,0.82 ~ 1.01;P = 0.08).補足コホート解析では,COVID-19 ワクチンは,プレパンデミック期間のインフルエンザワクチン接種と比較して,帯状疱疹のリスク上昇と関連しなかった(COVID-19 ワクチンの 1 回目の接種:ハザード比 [HR], 0.78 [95% CI, 0.70-0.86; P < .001]; COVID-19 ワクチンの 2 回目の接種:ハザード比 [HR], 0.79 [95% CI, 0.86]; P < .001]: HR, 0.79 [95% CI, 0.71-0.88; P < 0.001]) またはパンデミック初期(COVID-19ワクチンの初回投与。HR, 0.89 [95% CI, 0.80-1.00; P = .05]; 2回目: HR, 0.91 [95% CI, 0.81-1.02; P = .09] )が挙げられる。

結論と関連性 この研究では、COVID-19ワクチン接種と帯状疱疹感染のリスク増加との間に関連性は見いだされず、患者や臨床医の間でCOVID-19ワクチンの安全性プロファイルに関する懸念に対処するのに役立つと思われる。

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2798504 より

これまで、新型コロナワクチン接種後に帯状疱疹リスクが上昇する可能性を示す研究もありましたが、最新の大規模研究では関係なしという結果が出ました。少なくとも大きくリスクが上がるということは無さそうなので、新型コロナワクチン接種に対する不安材料の1つが減ったと言えるでしょう。「反ワクチン派」は今後も「打つと帯状疱疹になるぞ」と言って脅しつづけそうですが、そんな人の言うことは聞いてはいけません。

参考(随時追加)

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