接種開始から4ヶ月が経過したオミクロン株対応ワクチンの有効性と安全性について、感染症専門医の忽那賢志先生の記事が出ています。
オミクロン株対応ワクチンの接種開始から4ヶ月 明らかになってきた有効性と安全性(忽那賢志) - エキスパート - Yahoo!ニュース
日本国内では2022年9月から接種が始まったオミクロン株対応ワクチンですが、接種から4ヶ月が経過し、有効性と安全性に関するデータが蓄積されてきました。現時点におけるオミクロン株対応ワクチンの有効性・安
記事のポイントは以下の通りです。
- BA.1対応ワクチンとBA.4/5対応ワクチンの有効性に差は無し。
- BA.5やBQ.1/BQ.1.1が主流だった2022年11月のアメリカにおいて、オミクロン株対応ワクチンの追加接種をした人と比べて、ワクチン未接種者の入院リスクは16倍、従来型ワクチンのみ接種者(オミクロンワクチン未接種者)の入院リスクは2.7倍だったと報告されている。
- BQ.1.1やXBBなどの新たなオミクロン株の亜系統に対しても、ある程度の効果は期待できる。
- オミクロン株対応ワクチンを接種することで、新型コロナウイルスに感染した際に重症化するリスクを大幅に低下させる。
- 主な副反応の頻度は従来のmRNAワクチンと同程度。
当初から期待されていた効果が出ており、安全性にも問題は見られないようです。今後、蔓延が確実視されているXBB.1.5への効果は、落ちるかもしれませんが期待できるでしょう。とくに若年層での接種率が低いので、接種が広がればいいのですが。
なお、日本では今のところ、11歳以下はオミクロン対応ワクチンの接種対象とはなっていません。しかし、従来型ワクチンを3回接種することで、オミクロン株に感染した時に重症化を防ぐ効果は確実視されています。「流行しているオミクロン株に対応していないから意味が無い」とは思わず、3回目まで接種することが、子供の命を守ることにつながります。
小児(5~11歳)の接種では、どのような効果がありますか。|Q&A|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省
ファイザー社のワクチンは、5~11歳の小児においても、現在の流行株であるオミクロンXBB系統に対して、中和抗体価の上昇が確認され、重症化予防効果等の向上が期待されています。モデルナ社のワクチンも6~11歳の小児において、同様の効果が期待されています。
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