【新型コロナ】軽症~中等症でも血栓症になりやすくなるという研究

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染すると、軽症~中等症であっても血栓症になりなすくなる、という研究結果が公開されています。

COVID-19患者の血液中の単球(白血球の一種)が機能不全をおこし、血栓を起こしやすいものになっていたとのこと。

Transcriptional reprogramming from innate immune functions to a pro-thrombotic signature by monocytes in COVID-19 - Nature Communications
Although myeloid cell dysfunction has been observed in COVID-19, the underlying mechanisms remain incompletely understood. Here, the authors demonstrate that mo...

以下、概要のDeepL翻訳です。

COVID-19では骨髄系細胞の変化が観察されるが,その具体的な機序は完全には解明されていない.ここでは,感染急性期における軽症および中等症のCOVID-19患者と健常者における古典的CD14+単球の機能を検討した.COVID-19患者の単球は、細胞表面受容体の発現の変化と代謝プロファイルの機能不全を示し、健常者の単球と区別された。生体外での二次病原体感知は、解糖の欠陥とともに、中等度のCOVID-19症例における炎症性サイトカインおよびタイプI IFNの産生の欠損をもたらす。COVID-19単球は、ベースラインでもSARS-CoV-2による生体外刺激後でも、遺伝子発現プロファイルを正常な自然免疫から血栓促進シグネチャーに切り替え、機能的に血栓促進に関与している。COVID-19単球は、止血、免疫血栓症、血小板凝集、血小板活性化および血栓形成の他の付属経路に関与する経路の濃縮によって、転写的に特徴づけられる。これらの結果は、単球の機能不全がCOVID-19の病態に寄与する可能性のあるメカニズムを明らかにするものである。

https://www.nature.com/articles/s41467-022-35638-y

私の知人にも、2021年の夏に新型コロナ(デルタ株)に感染、回復してから脳梗塞となり、バイパス手術を受けた人がいます。新型コロナとの関連は明らかではありませんが、影響はあったのかもしれません。

参考(随時追加)

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