中国・上海市において新型コロナウイルスに感染した小児患者のデータを分析した研究。まとめると、以下のような内容となっています。
- 36.8%の症例は無症状であったが、7.5%は中等度から重度のCOVID-19を有していた。
- 3歳未満の小児では中等度から重度の症状を発症するリスクが高かった。
- 年齢が低いほどウイルスの排出期間が長い。
- 家庭内感染率は、家庭内ワクチン接種率と負の相関があった(ワクチンを接種している割合が高い家庭ほど、家庭内感染を防ぐことができる傾向にあった)。
- ワクチン未接種、基礎疾患あり、肥満、3歳以下は、中等症から重症の発症リスクが高かった(なお、中国では3歳未満はワクチン接種対象外)。
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中国製ワクチンの効果を疑問視する声もありますが、この研究によると、一定の効果が出ているようです。ただし今後、複数回感染する人が増えた場合、他の多くの国で接種されているワクチンと効果に違いが出ることも考えられます。また、多くの国で新型コロナ後遺症により、生活や仕事に支障をきたしている人が相当数でているので、昨年12月から感染が広がった中国ではどうなるのかも気がかりです。
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