新型コロナワクチンを接種した母親の母乳が、乳児を新型コロナから守る可能性を示す研究。

以下の研究によると、新型コロナワクチンを接種した母親の母乳に、乳児を新型コロナから保護する可能性のあるIgA抗体が含まれているとのこと。なお、ベクターウイルスベースのワクチンより、mRNAベースのワクチンのほうが、より強い抗体反応が見られたようです。

乳児はワクチン接種対象外であり、しかも1歳未満の乳児が新型コロナに感染すると重症化するリスクが高いという調査結果もあるので、母乳により保護できるというのは希望が持てる結果です。妊婦が新型コロナに感染すると重症化しやすく、胎児・新生児の健康状態に影響が出るリスクもあるので、妊娠の予定のある方、妊娠している方で未接種なら、やはり早めに接種すべきですね。

https://www.thelancet.com/journals/eclinm/article/PIIS2589-5370(22)00123-7/fulltext

以下は調査結果と解釈のDeepL翻訳です。

調査結果
本研究では、134名のワクチン接種を受けた授乳婦を登録し、そのうち97名が全期間参加した。合計で1887のヒト乳サンプルを提供した。ヒト乳汁中の抗体反応は、研究期間中、SARS-CoV-2ワクチン間で異なっていた。15日間のヒト乳汁中のSARS-CoV-2特異的IgAの平均AUCは、IgGではなく、mRNAベースのワクチン接種後にベクターベースのワクチンよりも高かった(IgAの地上に関するAUC [AUCg] ± 平均の標準誤差 [SEM] はBNT162b2グループで6-09 ± 0-89であった。mRNA-1273群で7-48±1-03、AZD1222群で4-17±0-73、Ad26で5-71±0-70であった。 COV2.S群)。70日間にわたり、IgAおよびIgGの平均AUCgは、ベクターベースのワクチンよりもmRNAベースのワクチンの接種後に高かった(IgAのAUCg±SEMは、BNT162b2グループで38-77±6-51、mRNA-1273グループで50-13±7-41、AZD1222グループで24-12±5-47、およびAd26で28-15±6-69であった。 COV2.S群;IgGのAUCg±SEMは、BNT162b2群40-43±2-67、mRNA-1273群37-01±2-38、AZD1222群16-04±5-09、Ad26.COV2.S群10-44±2-50であった)。

解釈
授乳期における母体へのmRNAワクチンの接種により,ベクターベースのワクチンと比較して,ヒト乳汁中のSARS-CoV-2抗体反応が高くなった.したがって,mRNAワクチン,できればmRNA-1273ワクチンによるワクチン接種は,母親だけでなく,授乳中の乳児に対してもより優れた免疫学的保護を提供する可能性がある.

https://www.thelancet.com/journals/eclinm/article/PIIS2589-5370(22)00123-7/fulltext

参考(随時追加)

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