カリフォルニア州刑務所における、オミクロンの流行期間中の感染記録を分析した研究が新たに発表されました。概要は以下の通りです。
- ワクチン未接種のオミクロン感染者が濃厚接触者に感染させるリスクは36%(95%信頼区間:31-42%)
- それに対し、ワクチン接種者の場合は28%(25-31%)
- ワクチン接種は22%(6~36%)、先行感染は23%(3~39%)、ワクチン接種+先行感染は40%(20~55%)、濃厚接触者にオミクロンを感染させるリスクを下げる。
- ブースター接種および最近のワクチン接種は、感染させるリスクをさらに低下させる。
- ワクチンは感染リスクを低下させるのに有用だが、感染をゼロにはできない。
Infectiousness of SARS-CoV-2 breakthrough infections and reinfections during the Omicron wave - Nature Medicine
Analysis of data from California prisons shows that both COVID-19 vaccination and prior SARS-CoV-2 infection reduces the risk of virus transmission to close con...
以前から類推されていたことですが、新型コロナワクチン接種はオミクロンに対しても、他者にうつすリスクを減らすことが実際のデータから示されました。刑務所なら、生活環境は均質ですし、受刑者のワクチン接種歴は確実に追っているでしょうから、信頼性は高いでしょう。
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