フルボキサミンの投与は、軽度~中程度の新型コロナ患者の症状回復までの期間を短縮しなかった、という研究。

「フルボキサミン」を投与は、軽度~中程度の新型コロナ患者の症状回復までの期間を短縮しなかった、という研究結果が出ました。

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2800448

2021年10月、「ブラジルで1500人を対象に試験した結果、安価な抗うつ剤フルボキサミンがCOVID-19の死亡・重症化を抑制する結果が出た」という論文が出て、大きく報道されました。しかし、その後は効果を示すような研究結果は出ていませんでした。2022年8月には、「無作為化比較試験の結果、メトフォルミン、イベルメクチン、そしてフルボキサミンが、COVID-19による入院・死亡などを予防する効果は無かった」という研究結果も出ています。

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今回の研究結果で、フルボキサミンがCOVID-19の症状改善などに効果がないことは、ほぼ確実になりました。反ワクチン派・反自粛派などの中に、このフルボキサミン、あるいはイベルメクチン・メトフォルミン・ステロイドを投与すれば「コロナは重症化しない」などと言う者がいますが、まったくの出鱈目です。医師の中にも、そのようなことを言う人物がいるのは困ったことです。こうした主張をする人物は、根拠がなく危険なニセ医療を生業としていることも多いので、信じるべきではありません。

参考(随時追加)

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