小児は新型コロナにかかっても、細胞性免疫・再感染への抵抗力がつきにくい可能性

小児は自然免疫による抵抗力が強く、新型コロナウイルスが早期に排除されるため、新型コロナにかかっても軽症・無症状で済む場合が大多数です。しかし以下の研究によると、同じように軽症・無症状で済んだ成人と比較しても、子供のほうが細胞性免疫や再感染への抵抗力がつきにくい可能性があるとのこと。

小児が新型コロナの再感染を繰り返すことによる影響や、新型コロナワクチンの接種ならば長期間の免疫生成が可能かどうかが、今後注目されていくように思います。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S152166162200290X

以下、要旨のDeepL翻訳です。

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に感染した小児は、成人よりも軽度のコロナウイルス病2019(COVID-19)を発症する。この年齢差のメカニズムと感染誘導性免疫への影響が明らかにされつつある。SARS-CoV-2は、全身性T細胞インターフェロン活性化、細胞傷害性、消耗をより強く示す同じ重症度の成人の家庭内接触者と比較して、軽度/無症状のCOVID-19の小児の循環T細胞区画に小さな足跡を残すことを、我々は縦断的マルチモーダル解析によって示す。小児は多様なポリクローナルSARS-CoV-2特異的ナイーブT細胞を保有していたのに対し、成人はクローン的に拡大したSARS-CoV-2特異的メモリーT細胞を保有していた。インターフェロン活性化T細胞の新しい集団は、急性COVID-19で拡大し、回復期にメモリーコンパートメントに採用されるが、小児では採用されない。これは、成人ではあるが子供ではなく、CD4+メモリーT細胞応答の強固な発達と関連していた。これらのデータは、小児におけるSARS-CoV-2の急速なクリアランスが、彼らの細胞性免疫と再感染に抵抗する能力を損なう可能性があることを示唆している。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S152166162200290X
https://ars.els-cdn.com/content/image/1-s2.0-S152166162200290X-ga1_lrg.jpg より

参考(随時追加)

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