HPVワクチンの目覚ましい効果。アメリカで子宮頸がん発生率が急減。だが、日本は反ワクチン派のデマにより接種していない女性が多いまま。

アメリカの最新がん統計によると、子宮頸がんの発生率が急減したとのことです。

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https://acsjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.3322/caac.21763 より

子宮頸がんが減っているのは、2006年からHPVワクチン接種が開始されたおかげです。グラフを見ても、ワクチンの効果が出始めた2012年から子宮頸がんの発生率が急減しているのが分かります。

しかし、日本では2013年ごろから「反ワクチン派」が「HPVワクチンで酷い副反応が出ている」とデマを流したせいで、ほとんど接種が行われなくなる、といったことが続いていました。この影響で、ワクチンを打っていれば防げた死者が、将来、1万人以上出るとも言われています。反ワクチン派のデマに、多くの若い女性が殺され続けている、というわけです。

2022年より、厚労省からHPVワクチン接種の積極的勧奨が行われるようになり、加えて、反ワクチン派の活動の影響でワクチン接種率が低かった世代に対しては無料の「キャッチアップ接種」が行われていますが、残念ながら未だに他国のように6~9割まで接種率が上がるといった状況にはなっていません。「反ワクチン団体」は、「子宮頸がんワクチン被害者」とする少女が痙攣する様子(もちろんHPVワクチン接種との関連は不明)のDVDまで作成し、それをテレビ番組に持ち込んで放送させるといったことまで行われていた過去があり、反ワクチン派の言説をとりあげたマスコミ報道を見た人たちの中には、今も「HPVワクチンは副反応が恐ろしい」という恐怖が根付いてしまっている人も多いので、接種率が十分に上がるまでには時間がかかりそうです。

参考(随時追加)

HPVワクチンは他の国ではどれぐらい打たれているの?〜世界と日本で大きく違う状況〜 | みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト
日本ではHPVワクチンの接種率が他国に比べて非常に低いのが現状です。正確な情報が広まることにより、HPVワクチンの接種率が回復することが期待されます。
新着情報: HPVワクチンの積極的勧奨中止で1万人超の死亡と予想~2020年中に接種率を70%まで回復できれば,80%の命を救える可能性~(医学研究院 特任講師 シャロン・ハンリー)
2020年2月18日 ポイント ●子宮頸がん予防HPVワクチン接種の「積極的勧奨の中止」によって罹患者数・死亡数が増加。 ●積極的勧奨の再開などの諸政策の実施により子宮頸がん超過死亡の80%...
2009-2014年における18-59歳のアメリカ人女性のヒトパピローマウィルス感染率の変化 | kanagawacc

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