放射線診断専門医の屋代香絵先生によると、「新型コロナワクチン3回目接種率」と「狂犬病ワクチン接種率」相関関係がみられるとのこと。
「人間が自分に打ってもらうワクチン」と「人間が自分の飼い犬に打ってもらうワクチン」の接種率に相関関係がみられるというのは興味深い結果です。内海聡や中村篤史など、「すべてのワクチンを否定している医師」を信じているような「反ワクチン派」(人口比で1~2%程度と思われる)なら、自分の飼い犬にワクチンを打たないのは当然かもしれません。しかし、これほど強い相関関係があるということは、「他のワクチンは否定しないけど、新型コロナワクチンは打たない」という人も「飼い犬に狂犬病ワクチンは打たない」という危険な選択を行う傾向があるように思われます。
なお、新型コロナワクチンを打たない人の中には、「ワクチンが危険かどうかなんて知らないけど、面倒くさい」という人も少なくないですが、そういう層も飼い犬に狂犬病の予防接種を受けさせる率は低いでしょう。
地域としては、新型コロナワクチン接種率が極端に低く、新型コロナの既感染率が高い沖縄県が、狂犬病ワクチンの接種率も飛びぬけて低いのが目を引きます。これは、沖縄県民に「自然派」に傾倒する人の割合が高いことに関連していそうです。沖縄には「自然派カルト」に近い団体も多く、例えば、ニセ科学として有名な「EM菌」は沖縄発祥ですし、病気の原因を「農薬」や「添加物」が原因だと無根拠に断じて「オーガニック給食」を進める活動も盛んです。こうした「ニセ科学」「ニセ医療」活動が活発な地域で、ワクチンに対する忌避感が強くなるのは当然でしょう。
大阪や福岡も、新型コロナワクチン接種率、狂犬病ワクチン接種率の両方が低い傾向がみられます。どちらの地域も「大勢に逆らうほうが格好良い」という気質を持つ人が多そうなので、そのあたりと関連してそうな気はします。いずれも明確な根拠がある、というわけではありませんが。
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