アメリカにおいて、新型コロナワクチン接種率の高い州は、低い州よりコロナ死・超過死が少なかったという研究結果。

以下の研究結果によると、アメリカのデルタ波およびオミクロン波の期間において、新型コロナワクチンの接種率の高い州は、低い州と比較して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死亡者数が少なく、さらに全死因による超過死亡者数も少なかったとのこと。

COVID-19 and Excess All-Cause Mortality in the US and 20 Comparison Countries, June 2021-March 2022
This study compares the COVID-19 per capita overall and excess mortality rates in the US vs rates for 20 Organization for Economic Co-operation and Development ...

以下、結果部分のDeepL翻訳です。

米国は、デルタ波およびオミクロン波において370 298人のCOVID-19による死亡(10万人当たり112人)を報告した(それぞれ61/10万人、51/10万人)。米国全体および両州のサブグループにおける1人当たりのCOVID-19による死亡数は、調査期間中、すべての相手国の死亡数を有意に上回った(表1)。しかし,ワクチン接種率上位 10 州(接種率 73%)では COVID-19 による死亡が 75 人/10 万人と,下位 10 州(接種率 52%)の 146 人/10 万人と比較して有意に少なかった(P < 0.001).

米国の過剰全死因死亡率は COVID-19 の死亡率 145/100 000 を上回り,すべての期間において,ワクチン接種の少ない州の過剰全死因死亡率と同様に,同国を上回った(表 2).しかし、最もワクチンを接種した10州では、デルタとオミクロンの合計で、いくつかの同輩国と同等かそれ以下の過剰全死因死亡率であった(例えば、デンマーク、ドイツ、オランダ、オーストリア、イタリア、フィンランドなど)。上位 10 州の過剰全死因死亡率は,オミクロン期には多くの比較対象国の死亡率を有意に上回ったが,この波では上位 10 州の過剰全死因死亡率は COVID-19 死亡率よりも有意に低かった(10 万対 47,P < 0.001).

2021 年 6 月 27 日から 2022 年 3 月 26 日まで,COVID-19 の死亡率がワクチン接種の多い 10 州と一致した場合,米国は 122 304 人の死亡を回避し,米国の過剰全死因死亡率がワクチン接種の多い 10 州と一致した場合は 266 700 人の死亡を回避できたはずである.米国が他の先進国と同じ割合であれば,回避された死亡数はほとんどのケースで大幅に増加したであろう(範囲:COVID-19 死亡率で 154 622-357 899,全原因死亡率で 209 924-465 747).

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2798990

反ワクチン派は「ワクチンを打つほど死者が増える」などと適当なことを言いますが、事実は逆で、「ワクチンを打っている地域ほど死者が減る」が正しいということですね。国別に見ても、日本の都道府県別に見ても、ワクチン接種率の低い地域のほうがコロナ死・超過死の両方が多い、ということは以前から指摘されています。

参考(随時追加)

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